アンモニア回収方法
ガスコンプレッサー使用による回収の場合
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残液回収フロー図
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残ガス回収フロー図
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特徴
長所 - 大量の液回収に適している。
- アンモニア液・ガスは、外部に漏洩しない。
- ガス回収が容易にできる。ほぼ大気圧近くまで回収(設備側圧力 ⇒ 約0.01 ~ 0.03MPaまで回収)
- 客先設置又は仮設の中和槽にガス放出量が少ないため現地での処理ができる。
- 回収時間の計算できる。
- 作業スペースが少ない。
短所 -
移動製造設備の届出が必要
⇒ 愛知県産業保安室『高圧ガス製造事業届出書』提出・受理済み -
動力用電源が必要
⇒ AC200V/3P/30A(コンプレッサー運転用動力)<客先電源支給又は電源装置リース>
窒素ガス加圧による回収の場合
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残液回収フロー図
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残ガス回収フロー図
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特徴
長所 - 少量の液回収に適している。
- 客先のコンプレッサーが、使用不可の場合でも回収できる。
- 設備内各液溜り箇所から回収できる。
- 不燃性ガス(窒素ガス)のため、設備撤去が容易にできる。
短所 -
大量のアンモニア水溶液(廃アルカリ水溶液)が発生する。
⇒ 現地で中和処理後、産廃業者にて回収燃焼処理(処理費用の負担が大きい)
又マニフェストの提出に時間がかかる。 - 中和処理時アンモニア臭の発生が、多少有り。
- 発生するアンモニア水溶液の算出量が難しい。
アンモニアガス燃焼による回収の場合
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残液回収フロー図
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残ガス回収フロー図
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特徴
長所 - 大量の液回収に適している。
- 客先のコンプレッサーが、使用不可の場合でも回収できる。
- 設備内各液溜り箇所から回収できる。
- 殆んどアンモニア水溶液(廃アルカリ水溶液)が発生しない。
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既設備(機器類、配管等)に圧力の負担が無い。[老朽設備が多い]
⇒ アンモニアの常圧で回収(コンプレッサー回収、窒素加圧回収でも+約0.5MPa以上の差圧が必要です) - 残ガス回収が容易にできる。ほぼ大気圧近くまで燃焼処理(設備側圧力 ⇒ 約0.01 ~ 0.03MPaまで燃焼)
短所 - 燃焼場所の確保が必要。
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燃焼場所、天候等により回収量のバラつきが発生
⇒ 液の回収量は、1時間当たり約120キロ ~ 200キロです。 - 設備撤去の場合、別に窒素ガス、エアー置換が必要です。